110フィルムの入手・現像

最終更新 '20/1/4

110フィルムの入手・現像


110FILM 2012

110フィルムは、2009年にいったんフィルムの製造が中止されていましたが、2012年にフィルムが再供給されるようになりました。

2012年から供給されるようになったのは、「lomography」(ロモグラフィー)と「110 Fukkatsu」の2つのブランドの製品です。ただし、「110 Fukkatsu」は残念ながら製造中止となっています


ロモグラフィー

    • Orca110 BLACK & WHITE - モノクロネガ、ISO100
      Orca110 Package Orca110 Negative
      普通のモノクロネガ。初期出荷品は裏紙なし(枚数表示なし)でしたが、今は写真のとおり裏紙つきの品が出荷されています。

    • Tiger110 COLOR NEGATIVE - カラーネガ、ISO200
      Tiger110 Negative Tiger110 3pack
      ごく普通のネガフィルムで、ごく普通に使えます。ISO200のせいか、以前110フィルムで一番入手性が良かった、富士フイルムのSUPER Gよりも、やや粒状性が目立つかな、という感じ。
       お得な3本パックもあり。

    • Lobster 110 Redscale - 特殊カラーネガ、ISO200
      Lobster110 Package Lobster110 Photo
      フィルムを裏巻きして、ベースのオレンジ色が写り込むようにしたカラーネガ。

    • Peacock 110 X-Pro - カラーリバーサル(クロスプロセス用)、ISO200
      Peacock110 Package Peacock110 Photo(Cross-Process)
      クロスプロセス(詳しいことは他のサイトで)用フィルム。フィルム自体はリバーサルフィルムなので、普通に現像すると普通のポジで上がってきます(どれだけの店で扱ってくれるかは分かりませんが…)。作例はクロスプロセス処理したもの。

    入手は、同社通販・直営店のほかに、カメラ量販店(ヨドバシ・ビックで確認済み),一部カメラ店(ナニワグループ、カメラはスズキ<横浜>、チャンプカメラ<神奈川>)等で扱っています。最近の、フィルムに力を入れているカメラ・DPE扱い店であれば、かなり置いてあることが多いようです。(ただし、ロモグラフィー直営店以外の店頭販売はTiger110のみ、もしくはOrca110との2種のみ、という場合も多いです)。
    最近(2020年)だと、東京近辺の方なら、秋葉原(末広町)の同社直営店を利用するのが、一番確実なのではないかと思います。なお、どの製品も一応製造が継続されているようです。


110 Fukkatsu(パッケージはトップ画像参照)

    • 110Fukkatsu 400 Color Print - カラーネガ、ISO400
      普通のカラーネガ。粒子感はそれなりにあるような。カートリッジにISO感度検知用の切り欠きがあるので、対応カメラであればISO400に設定されます。

    • 110Fukkatsu 100 B&W Print - モノクロネガ、ISO100
      こちらも普通のモノクロネガ。カートリッジになぜかISO感度検知用の切り欠きがあるので、対応カメラだとISO400に設定されてしまいます。

その他

    医療用のリバーサルフィルムを扱っている会社もあります。個人販売は基本的にしていないようですが。美光堂札幌さんなど。



110フィルムの現像

110フィルムの現像は、Googleなどで検索していただくのが一番早いと思います。

  • ネガカラーなら、一番手っ取り早いのは、ビック・ヨドバシなどの量販店のDPEコーナーで扱っています。他の店でも、ラボ送りで扱う店はありますが、何せマイナー規格ですから、いろいろ窓口扱いに差が出たり、店員が分からなくて受付にやたらと時間がかかったり、受け付けてくれなかったり、などの可能性もあると思います。ちなみにお値段は最近上がって、ビック・ヨドバシでは24枚撮り現像+プリントで1500円くらい。
  • モノクロフィルムに関しては、現像は普通に扱っても、プリントが手焼き扱いになり高価になってしまうことが多いようです。


参考までに、管理人が使ったことのある110フィルム取り扱いの店を挙げておきます(敬称略)。サービス内容は、各ホームページを見ていただくか、問い合わせてください。

    キタムラでは、10年くらい前は店頭で受け付けてくれたような記憶が(ただ、高かった)。



以下は、フィルム復活前に書いた古い記事です。

110FILM Package

110カメラには、110フィルムという、下記写真のようなカートリッジ形状のフィルムを使います。

よく「110フィルムは今もまだ入手できるのですか?」という御質問を受けるのですが、残念なことに2009年をもって一般向けのネガフィルムの製造はいったん全て終了しました。
ネガカラーの使用期限は概ね2年くらいのようで、使用期限はすべて切れています。使用期限が切れれば即使えなくなる、というわけではありませんが、期限がどれだけ過ぎているのか、購入時に確認をされることをおすすめします。
使用期限が切れていることを覚悟の上でフィルムを入手する場合は、当然一般量販店・カメラ店の店頭には並んでいないので、流通在庫を探すより他にないのですが、一部ネットショップで通信販売を行っているところがあります。あえてリンクはしませんので、「110フィルム」「通信販売」等のキーワードで検索してみてください。

110FILM CARTRIDGE


近年まで出荷されていたフィルム

富士フイルム SUPER G

     一般用では最後まで製造された110フィルムでした。最後の製造出荷は2009年9月で、その最終製造分の消費期限は2011年9月までのようです。(富士フイルムの出荷停止のプレスリリース
     なお、 SUPER G には、120フィルム(ブローニー判)の製品もありました(こちらも、最近出荷停止になりました)。こちらも110同様に箱の形状が長細いのですが、110とは全然違うフィルムですのでお間違えなきよう。

FUJICHROME MEIII

     FUJICHROME MEIIIは、富士フイルムの医療用リバーサルフィルムです。医療用機器の流通ルートで販売されており、一般店頭では販売されていません。
     2010年9月まで出荷が継続され、消費期限は2011年7月まで、と富士フイルムから周知が出ていました。

KODAK ULTRA

     コダックが製造していたISO400のフィルムです。SUPER Gの製造中止が発表されたとき、「これでKODAKだけか!」と皆が思っていたら、その時点ではすでにリリースもなく製造も出荷も終了していたというオチがついた製品でもあります。そしてAPSも同じオチに....
     使用期限は、2010年10月期限のものが一番新しいようです。

AGFAPHOTO 110

     トイカメラ等を販売しているパワーショベル(公式サイト)が販売していたフィルムです。AGFAブランドですが、イタリア・ferrania社のOEM品と推察されます。そのferrania社が110フィルムの製造を止めたのとほぼ同じ時期に出荷が終わりました。2008年内をもって出荷が終了したので、今買うとやっぱり期限切れです。
     なお、ネットで売られている「I LOVE 110 フィルム」や「sakura INTERNATIONAL」等のフィルムも、ferrania社のOEM品で、中身は同じと考えて差し支えありません。


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